私立小学校のなかでも随一の人気を誇る慶應義塾幼稚舎。受験に備えて、どのような準備が必要でしょうか。教育理念や募集要項、体験談などを調べましたので、チェックしましょう。
慶應義塾幼稚舎は、1874年、福沢諭吉の信頼厚い和田義郎が慶應義塾の構内に作った「童子寮」が始まりです。それは12歳から16歳までの子供が学ぶ寄宿舎でした。
福沢諭吉の精神に基づいた「独立自尊」を実戦できる人材育成を教育理念に掲げ、独立自尊と他人への思いやりのできる教育に取り組んでいます。福沢諭吉が唱えた、「まず獣身を成して、のちに人心を養う」。この教えにならい「鍛錬」を重んじ、体力育成と健康増進を教育の基本としています。
慶應義塾幼稚舎は小人数クラスで6年間を通してクラス替えがありません。子供達は互いに切磋琢磨し合いながら、成長していきます。担任も一人ひとりに目が行き届き、きめ細かな指導ができるのも特徴です。
様々な課外活動に参加することで、自他との違いを互いに認め合う事を学び、自ら考え誇りの持てる子に成長できる教育に取り組んでいます。
●受験科目
●試験内容
行動観察テストは、主に絵画制作テスト・運動テスト・集団遊びの3つで判断。
絵画制作では、発想力・想像力・表現力を評価。運動テストでは、基本的な運動能力と、考えた通りに行動できるかをみます。集団遊びでは、集団の中でのマナーやコミュニケーション力、協調性などを評価します。
2016年度の応募要項は下記の通りになります。※試験は2015年にすでに終了しています。
●応募条件
2009年4月2日~2010年4月1日生まれの子供
●定員
男子96名、女子48名、合計144名
●願書配布
●日程
●倍率
●合格から入学までに必要な費用
※2015年度の入学にかかった費用です。
●その他
7月上旬に4回の学校生説明会を実施しています。学校の基本方針や施設、行事などの説明と校内の見学ができます。
夏休みが勝負!計画的な勉強で合格しました
「夏休みの過ごし方が大事」と聞いていたので、休み中のスケジュールを組んで計画的に進めました。塾の集中講座などの参加も考えましたが、詰め込み過ぎると子供に負担がかかるとアドバイスを受けたので、的を絞って受講するようにしました。受験を体験したことで子供に自信がつき、大きく成長できたと思います。
慶應義塾幼稚舎では、ペーパー試験がなく、考査内容は行動観察・運動・絵画です。
集団での行動やマナー、協調性、コミュニケーション能力、自主性、的確な状況判断力、自由な発想と自分の考えていることを伝える表現力が求められます。行動観察や運動、絵画能力は、短期間で身につくものではありません。年中児から受験準備を始め、ステップを踏みながら、本番に備えていくといいでしょう。