小学校受験の試験内容の一つに絵画制作があります。与えられた課題に従って絵を描いたり工作をする科目ですが、家庭で学習するのは難しい科目だといわれています。
絵画制作をマスターするには、どうすればいいのでしょうか。絵画制作の目的や評価ポイントも併せてみていきましょう。
絵画制作は、慶應義塾幼稚舎や青山学院小学部など、多くの小学校で実施している科目です。子供達に課題を与え、絵を描かせたり、色を塗らせたり、あるいは、折り紙やハサミを使って工作をさせたりします。
学校によって課題は異なりますが、紙粘土や箱、モール、お花紙や画用紙に折り紙、ストローや紙テープなどを使って子供達の自由な発想でのびのびと制作します。
たとえば、慶應義塾横浜初等部では、男の子と女の子別に、こんな課題を出しています。
絵具やクレヨン、ハサミ、セロテープ、ホッチキス、モールなど、使い慣れていない道具や材料があると、子供は使い方が分らずに戸惑ってしまいます。その場でうろたえないためにも、普段から様々な道具を使って慣れておくといいでしょう。
小学校受験では、美術系の学校でない限り、絵や工作物の上手い下手は、関係ありません。多くの学校で知りたいのは、課題に取り組む姿勢や制作中の行動です。
子供の作った作品から、その子の性格や性質、特徴、発想力や表現を判断することができます。また、作業に取り組む姿からは、巧緻性や丁寧さ、あるいはこれまで育ってきた家庭でのしつけまで判断できます。
評価の規準は、作業に真剣に取り組んで、根気よく丁寧に作りあげていく姿勢、そして与えられた課題で、自分らしさをいかに表現できるかがポイントになるでしょう。
絵画制作は、家庭では学習しにくく、受験対策の教室や塾に通って学ぶのが、もっとも効果的な学習法です。
塾や幼児教室では様々な課題を与えます。子供達はイメージを膨らませながら、自分で思った通りに表現することを学び、絵の具やクレヨン、はさみやホッチキスなど、色々な画材や道具の扱い方にも慣れていきます。
また、教室の友達と一緒に進めていくことで、協調性や役割分担なども身につきます。同時に、家庭でも家にある材料を使って自由に制作させると、より効果的です。