小学校受験の試験内容の一つにペーパーがあります。多岐にわたる問題を時間内に応える筆記試験です。素早い解答が求められるため、家庭での学習だけでは実力がつきません。
どのように学習すればいいのでしょうか。ペーパーの評価ポイントも併せてみていきましょう。
ペーパーテストは、中学・高校・大学受験でいう筆記試験です。数や図形、絵の記憶など、様々な問題を決められた時間内で解いていきます。
正確に答えるには、事前の勉強も重用ですが、集中力と問題を正確に読み解く理解力が必要です。
ペーパーテストの問題は、大きく分けると、「言語」「図形」「数量」「推理」「記憶」「常識」「話の記憶」の7つに分類できます。全ての分野を出題する場合もありますが、5個程度に絞って出すケースが多いようです。
2006年度の全国の有名小学校98校で実施した、ペーパーテストの出題傾向をみると、最も多いのが「図形」で32.5%。次いで「話の記憶・理解」が23.1%、そして「数」が17.7%。
数学系の問題だけで半数以上を占めています。ペーパー対策でも、数学系に的を絞ると、いいのかもしれません。
とはいえ、数学系というのは一つの傾向であり、問題は多岐にわたります。
学校で知りたいのは、数学に強いか弱いかではなく、子供の理解度と答えを出すまでのプロセスです。
そのために、様々な分野の問題を出題して、子供の問題に取り組む姿勢や考え方、理解力、そして最後まで投げ出さない集中力と努力を知りたいのです。図形だけに偏った学習では、言語や常識問題が出ると、お手上げ状態になります。
大切なのはバランスです。図形だけに囚われずに、数や言語、常識問題もきちん身につけて理解力を深めていくことが、ペーパー攻略の最大のポイントといえるでしょう。
ペーパー問題は、数多くこなせば、それだけ力になると思っている保護者も多いようですが、詰め込み式で学ばせてもあまり意味はありません。子供の個性や性格に合わせながら、負担のかからないように学ばせることが大切です。
それにはペーパー対策に強い、塾や教室で学ぶのが一番。志望校に標準を併せて一人ひとりの子供に合わせた無理のない学習ができます。
塾や教室に通うメリットはいくつかあります。具体物を使って理解力を高めたり、反復練習をして理解力を定着させることができます。また応用問題に取り組みながら、解答するまでの時間が短くなっていきます。
色々な教室がありますが、志望校別のカリキュラムやオリジナル教材など、きめ細かな指導をしている所を選ぶといいでしょう。